抗リン脂質抗体症候群

臨床情報

抗リン脂質抗体症候群(APS)の最初の公式分類基準は、1998年に札幌で開催された第8回抗リン脂質抗体国際シンポジウムのワークショップで起草されました(Sapporo criteria; Wilson et al., Arthritis & Rheumatism 1999)。 これらの基準によれば、APSは、少なくとも1つの臨床所見と1つの血清学的検査所見が満たされている必要があります。 臨床所見としては、血管血栓症に関する基準、および早産、自然流産、子癇などの妊娠合併症に関する基準が含まれます。

2006年の改定では(Miyakis criteria; Miyakis et al., Journal of Thrombosis and Haemostasis 2006)、β2糖タンパク質1に対する抗体が追加されました。検査基準として抗カルジオリピン抗体(ACA; IgG/IgM)またはβ2糖タンパク質1に対する抗体(抗β2GP1抗体; IgG/IgM)、またはループスアンチコアグラント(LA)の3検査のうちの少なくとも1つが陽性になる必要があります。 後者(LA)は凝固検査です。 推奨によれば、APS診断の血清学的基準は、12週間後の再検査で陽性が確認される必要があります。 2012年の改定(Lakos et al., Arthritis & Rheumatism 2012)には、ACAのIgG/IgM、抗β2GP1抗体IgGが陰性の場合、IgAもテストする必要があるという追加の推奨事項が含まれました。

血清学的APS診断では、複数の免疫グロブリンクラス(IgAGM)の自己抗体が同時に発生する可能性がありますが、多くの場合、1つのIgクラスのみ検出します。 特定の免疫グロブリンクラス(IgAGM)と特定の臨床パラメーターとの関連については議論の余地があります。

健常者の約10%がACAまたはLAの形で抗リン脂質抗体(APLA)陽性を示し、これらの抗体は感染症または特定の薬剤(プロカインアミドやヒドララジンなど)によっても誘発される可能性があるため、血清学的結果と臨床所見をあわせて考慮する必要があります。

検査

ELISAは、感度が高く簡単に使用でき、APLAの検出に最適な方法です。 EUROIMMUNは、カルジオリピン、β2GP1、およびホスファチジルセリンに対する自己抗体を定量するためのELISAを提供しています。 免疫グロブリンクラスIgA、IgG、およびIgMは、個別にまたは同時に検査できます(IgAGM)。ループスアンチコアグラントは、国際血栓止血学会のガイドラインに従った多段階の手順で決定することができます。 この目的で使用されるリン脂質依存性の凝固検査は、APSに対して高い特異性を示しますが、感度は低くなります。 また、ゴールドスタンダードがないため、使用する検査方法によって結果が異なり、信頼できる血清学的結果を得ることが困難です。

抗カルジオリピン抗体(ACA)および抗β2GP1抗体を検出するためのEUROIMMUN ELISAは、高い特異性を示します。 ウイルス性肝炎またはパルボウイルスB19感染症患者の血清、および健常者の血清は、0〜2%の陽性率でしたが、他メーカーの検査を用いた研究では、12〜50%の値が得られました。梅毒の患者におけるACAおよび抗β2GP1抗体の発生率はやや高い(11〜13%)く、APLAは梅毒で発生する可能性があります。 APS(86%)とSLE(24〜25%)の陽性率は、現在の文献のデータに相当しています。 特にACAについては、国際的なメタ分析とほぼ一致していました(1000人の患者コホート研究、APS患者の88%がACA陽性; Cervera R. et al., Arthritis & Rheumatism 2002)。

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